Word(ワード)バージョンとは
Wordに限らず様々な製品でバージョンアップがされていきます。しかし、すべて最新バージョンとは限らず古いバージョンのまま使っていることも珍しくありません。
基本的にバージョンが上がるごとに便利になっているのは間違いありませんが場合によっては古いままのほうが慣れているしいいという人もいます。今回の記事ではWordの代表的なバージョンと解説をまとめてご紹介します。
Word(ワード)バージョンの種類
では早速ですがWordのバージョンの種類をご紹介していきます。以下にそれぞれバージョンごとにまとめました。
Word for MS-DOS(1983年)
Word for MS-DOSは、最初のバージョンであり、1983年にリリースされました。このバージョンは、ハードディスクドライブの容量が少なく、コンピュータの性能が低かった時代にリリースされたため、現代のWordと比べると機能が限られています。
Word for Windows 1.0(1989年)
Word for Windows 1.0は、1989年にリリースされた最初のWindows向けバージョンです。このバージョンは、Word for MS-DOSと比較して多くの機能が追加されており、Windows向けのWordの基盤となったバージョンです。
Word for Windows 2.0(1991年)
Word for Windows 2.0は、1991年にリリースされたバージョンであり、グラフィックスやテーブル、ワードアートなどの新機能が追加されました。このバージョンでは、従来のテキストベースの編集機能に加え、複雑なドキュメントの作成やデスクトップパブリッシングにも対応しました。
Word for Windows 95(1995年)
Word for Windows 95は、Windows 95向けにリリースされたバージョンであり、ツールバーのカスタマイズや自動保存、アウトライン表示など、新しい機能が追加されました。このバージョンから、Wordの基本的なインターフェースが確立され、現代のWordに近い形になっています。
Word 97(1997年)
Word 97は、1997年にリリースされたバージョンであり、グラフィックスやテーブルの操作性が向上し、インターネットに対応した新機能が追加されました。また、複数のユーザーが同時に編集できる「共同作業」機能も追加され、ビジネスなどでの利用価値が高まりました。
Word 2000(1999年)
Word 2000は、1999年にリリースされたバージョンであり、XMLやHTMLなどのウェブ技術に対応しました。また、自動保存、ビジュアルベーシックエディタ、標準のHTMLフィルターなどの新機能も追加されました。Word 2000は、当時の最新のWindows OSであるWindows 2000とも互換性があり、より高度なビジネス文書の作成が可能となりました。
Word 2002/XP(2001年)
Word 2002/XPは、2001年にリリースされたバージョンであり、XMLのサポートが強化されました。また、自動修正機能やユーザーインターフェイスの改善、ウェブページの作成やパブリッシングなど、新しい機能が追加されました。このバージョンから、ユーザーインターフェイスに青いテーマが導入され、現在のWordの基盤が整いました。
Word 2003(2003年)
Word 2003は、2003年にリリースされたバージョンであり、テーマのカスタマイズ、XMLによるデータの管理、PDF出力機能、検索と置換の機能強化など、多数の新機能が追加されました。また、インターフェイスも改良され、利用しやすくなりました。
Word 2007(2007年)
Word 2007は、2007年にリリースされたバージョンであり、リボンと呼ばれる新しいユーザーインターフェイスが採用されました。リボンは、従来のツールバーとメニューから、機能別のタブとグループに整理された形式に変わり、より直感的で利用しやすいものとなりました。また、OpenDocumentフォーマットやPDFへの出力などの機能が追加され、利便性が向上しました。
Word 2010(2010年)
Word 2010は、2010年にリリースされたバージョンであり、インターフェイスの改善、スタイルの編集、PDFおよびXPS出力機能などが追加されました。また、共同作業による編集がより簡単になり、クラウドストレージとの連携も可能となりました。
Word 2013(2013年)
Word 2013は、2013年にリリースされたバージョンであり、リボンインターフェイスの改善やPDF編集機能の強化、検索と置換の改善、自動リサイズ画像など、多数の新機能が追加されました。また、タブレットやスマートフォンに最適化されたタッチモードが導入され、モバイルデバイスでも利用しやすくなりました。
Word 2016(2015年)
Word 2016は、2015年にリリースされたバージョンであり、共同編集の強化、新しいチャート、新しいテンプレート、PDF編集機能の改善などが追加されました。また、スマートアート、スマートビジュアル、スマートラベルなどの新しい機能も導入され、ビジネス文書の作成や編集がより簡単になりました。
Word 2019(2018年)
Word 2019は、2018年にリリースされたバージョンであり、インクのサポート、新しいチャート、新しいテンプレート、文書の読み上げなど、多数の新機能が追加されました。また、スタイルの改善、高度なデータ分析機能、リアルタイムコラボレーションなども可能となり、ビジネス文書の作成や編集に必要な機能がほぼ網羅されるようになりました。
Word for Microsoft 365(現行バージョン)
Word for Microsoft 365は、サブスクリプションベースのOffice 365パッケージに含まれる、現在の最新バージョンです。常に最新バージョンが提供され、定期的に機能の追加や改善が行われます。最新の機能としては、AIによる文章作成の支援、シンプルなインターフェイス、文書内でのチャット、共同編集の強化などが挙げられます。また、クラウドストレージとの連携がより密接になり、スマートフォンやタブレットでも利用しやすくなっています。
Wordはその時代に合った形でバージョンアップしている
まとめると、Wordはリリース以来、多数の新機能が追加され、その時代に合わせた機能が提供されてきました。最新の機能ではAIやクラウドストレージ等の最新技術が活用されています。このようにその時代に合った形でバージョンアップしているのが長く使われ続けている理由の一つです。
Wordの操作方法は実際に手を動かし、身につけていきましょう
今回は、Wordの代表的なバージョンの種類について説明しました。このようにWordには標準で便利な機能が備わっており、使いこなすことで仕事がより楽にできるようになります。今回紹介した機能以外にもできることはたくさんあるので自分で実際に手を動かすことでより身につくはずです。まずは、自分の興味のあることについて調べ、実践しましょう。
WordやExcelなどのOfficeツールでは便利なショートカットキーなどがたくさんあるのでよく使う作業に関してはショートカットキーを調べてみるのも効率よく仕事を進める上で大切なことなのでこれから実践してみましょう。
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