Excel(エクセル)IFS関数とは
皆さんExcelのIFS関数とはなにかをご存じでしょうか?Excelには、条件に基づいて値を返すための関数として、代表的なIF関数という関数があります。こちらは皆さん一度は聞いたことや使ったことがあるのではないでしょうか?
IF関数では1つの条件に基づいて値を返すことができますが、複数の条件を指定することはできません。IF関数を使用していて複数条件をつけたいなとかIF関数を複数記述して複数条件を実現したことはありますでしょうか?
このような場合にIFS関数を使用することで複数条件を実現することができます。しかし、IFS関数が使用できない場合もあるので、今回の記事ではExcelでIFS関数が使えない原因と対処法をご紹介していきます。
Excel(エクセル)IFS関数が使えない原因
では、早速ですがExcelでIFS関数が使えない原因をご紹介していきます。まず、IFS関数が使えない場合は、以下のいずれかが原因となっている可能性があります。
Excelのバージョンが古い
IFS関数は、Excel 2019以降のバージョンで使用できます。Excel 2016やそれ以前のバージョンを使用している場合は、IFS関数が使用できない可能性があります。
64ビット版Excelを使用している
Excelの64ビット版を使用している場合、動作が不安定になることがあります。そのため、64ビット版ExcelではIFS関数が正しく動作しない可能性があります。
IFS関数の引数の数が多すぎる
IFS関数には、最大で127個の引数を指定できます。しかし、引数の数が多すぎると、Excelが処理することができなくなり、IFS関数が正しく動作しなくなる可能性があります。
Excel(エクセル)IFS関数が使えない対処法
IFS関数が使えない場合は、以下のいずれかの方法で対処することができます。
IF関数を使用する
複数の条件に対応する場合は、IF関数を使用することができます。IF関数は、条件がTrueの場合に1つ目の値を返し、Falseの場合に2つ目の値を返します。IF関数を複数連結することで、複数の条件に対応することができます。
例えば、以下のような条件を満たす場合に、値を返す場合を考えてみましょう。
- A1が10より小さい場合、”Small”を返す。
- A1が20より小さい場合、”Medium”を返す。
- A1が30より小さい場合、”Large”を返す。
- A1が30以上の場合、”Extra Large”を返す。
この場合、以下のような式を使用することができます。
=IF(A1<10,"Small",IF(A1<20,"Medium",IF(A1<30,"Large","Extra Large")))
SWITCH関数を使用する
Excel 2019以降のバージョンでは、SWITCH関数を使用することもできます。SWITCH関数は、複数の値に基づいて値を返すことができます。以下は、SWITCH関数を使用した上記の例の式です。
=SWITCH(TRUE,A1<10,"Small",A1<20,"Medium",A1<30,"Large",A1>=30,"Extra Large")
CHOOSE関数を使用する
CHOOSE関数は、複数の値の中から、指定された位置の値を返します。以下は、CHOOSE関数を使用した上記の例の式です。
=CHOOSE(MATCH(TRUE,A1<{10,20,30}), "Small", "Medium", "Large", "Extra Large")
IF関数を使用した場合と同様に、複数のIF関数を連結することで、条件を満たす値を返すことができます。
CONCAT関数を使用する
CONCAT関数を使用して、複数のIF関数を連結することもできます。以下は、CONCAT関数を使用した上記の例の式です。
=CONCAT(IF(A1<10,"Small", ""), IF(A1<20,"Medium", ""), IF(A1<30,"Large", ""), IF(A1>=30,"Extra Large", ""))
Excelのバージョンを上げる
Excelのバージョンが古い場合は新しいバージョンに更新することでIFS関数が使えるようになります。Excel 2019以降のバージョンでは、SWITCH関数を使用することもできます。さらに、CHOOSE関数やCONCAT関数を使用して、複数のIF関数を連結することもできます。適切な関数を選択して、条件に基づいて値を返すことができます。
Excelの操作方法は実際に手を動かし、身につけていきましょう
今の時代、様々な仕事でExcelを使用することがあるでしょう。今回はExcelでIFS関数が使えない原因と対処法についてご紹介しました。このような機能を使いこなすことができれば仕事にも役に立つので、実際に手を動かし、覚えていきましょう。
WordやExcelなどのOfficeツールでは便利なショートカットキーなどがたくさんあるのでよく使う作業に関してはショートカットキーを調べてみるのも効率よく仕事を進める上で大切なことなのでこれから実践してみましょう。
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